2008年03月21日

日本百名山 荒島岳 故郷メール

深田 久弥 著 「日本百名山」の88

「荒島岳」の文中、

数年前の五月、私は勝山の姉を訪ねた折、

荒島岳へ登る機会を逃さなかった。

勝山から大野へ向かう間から眺めた荒島岳は、

文句なしの立派な山であった。

「美しいですね」と私は、自家用車に乗せてくれた

親戚のTさんに声をかけると、

「良うゴエス」という返事。なつかしい越前弁である。

運転しながらTさんはこの地方のことをいろいろ

話してくれた。

「荒島岳の正面の谷にY字型に雪が残りますが、

それを見て九頭竜川の漁師は鮎を採り始めたと

いいます。」

「でも昔の人はY字型なんて言わなかったでしょう」と

同伴の妻が口をはさむと、

「ええ鹿の角と言いました。」

鹿の角とは何といい言葉だろう。

その角の片枝だけに残雪が光っていた。

抜粋して載せさせていただきました。

勝山から大野へ向かう途中からの荒島岳。

手前の川は、九頭竜川

撮影 かっちゃん。 08.3.15



注 越前弁の「良うゴエス」のゴエスとは

  「ございます」という丁寧語  » 続きを読む


Posted by みやちゃん  at 13:29Comments(0)